時を束ねて リボンをかけて

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今の家に引っ越すまで・・・1



3月12日に自宅を売却契約をして、3月18日に私は今の家を内覧している。
この物件は、価格が当初より少しずつダウンしていて、これ以下にはならないだろうというところで、取り扱っている不動産屋に電話を入れた。
ちょうど若い夫婦が商談中で、親族7人を連れて内覧したばかりで、その人たちが決まらなかったら、連絡をくれることになっていた。
5日過ぎて、決まらないと思うので内覧していいということになった。
不動産屋さんの事務所に行くと、猫2匹がドアのところで出迎えてくれた。
それだけで「おお~なんて賢いんだ!」と、気持ちがほぐれた。
脱走しないだけでも偉い!
うちの猫たちは隙あれば脱走しようと待ち構えているので。

家に案内されると、なぜかそこに売り主の70代後半かと思われる男性がいた。
居住中の物件ではないのに、荷物はしっかり残っているし、前日に来たと言う。
しかも、4月5日ころまでは、居るという。
帰り不動産屋さんが言っていたが、物件を案内して、売主がそこにいるという経験は初めてだと言っていた。
家の中を一通り案内された。
2階の窓のところで、不動産屋さんが言った。
「向こうに青いものが見えるでしょう?」
遠くの家と家の間から、ほんのわずかに青いものが見える。
「あれは海ですよ」
「ええ~海~!!!
それじゃ、あそこから太陽が昇るんですか?」
なんと、おバカな質問をしたのだろう。(笑)
日の出を見るなら、海まで行って見た方がいいですよ。きれいだから~と言われた。
そこで、口には出さなかったが、私の気持ちが決まった。

簡単な内覧が終わると売主さんに(仮にHさんとする)どこから来たのかと聞かれ、答えると被災地だったのでえらく同情された。
そして、Hさんが50万下げた金額を提示した。
不動産屋さんがびっくりして、Hさんの顔を見た。
価格が下がると仲介手数料も下がる。
そして、不動産屋さんが駐車場を増やすのであれば、庭をつぶして作るといいですね。と言ったら、Hさんが、息子に相談してOKが出たら、駐車場は作ってくれると言うのだ。
それは遠慮して一応断ったが、後日、不動産屋さんから連絡があり、駐車場をHさん負担で作ってもらえることになった。
売主であるHさんが、たまたまこの家に来ていなかったら、この話はなかったことになる。
不動産屋さんの話では、ここが今まで決まらなかったのは駐車場が1台しかないことと、土地が狭いことだと言っていた。
今は夫婦1台ずつ車を持っているし、中年の夫婦も内覧に来たが、土地が狭くて野菜作りができないという理由で断られたということだった。
私は、畑はしない。花も育てないと伝えていたから、たぶん私向きだったのだろう。


Hさんはとてもいい人に思えた。
しかし、これが私のツメの甘さだ。
私の尊敬する友達に、すぐ他人をいい人だと思ってしまうところは、甘い!と叱られたが、確かにその通りで、あとでHさんの親切心が重く感じることとなる。

    続く。














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