時を束ねて リボンをかけて

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今の家に引っ越すまで・・・3



不動産屋さんの車の後をついていくかたちで、購入した家に着くと、ガス屋さんはまだ来てなくて、その間いろいろな説明を受けた。
駐車場のポールの下げ方や、水道の開栓の仕方。
雨戸の開閉の仕方など。
駐車場はきれいに出来上がっていたし、家の中に入るととてもきれいにクリーニングされていて、壁紙も売却するまえに張替えていたから、まるで中だけ見れば、新築のようだった。


この場所は、不動産屋さんが開発して売り出した土地で、別荘利用している人は私の隣一軒だけで、あとは定住している。
Hさんのように他県で別荘として使用している人は、不動産屋さんの系列の管理会社が、留守の間管理している。

ガス屋さんがなかなか来ないので、不動産屋さんには忙しいだろうからつき合わさせるわけにはいかないと思い、私一人で待つからと帰ってもらった。
ガス屋さんがきて、プロパンガスというのは私は初めてなので、いろいろと質問したりしてガスの開栓をしてもらった。


そこに、管理会社の車に乗せられて、Hさんが来たのである。
そして、家の中の説明が始まった。
和室の襖がきしんでいたので、直したとか…そういう話である。
そういうことは、もう売却後の話であるから、必要はないのであるが、クリーニングを入れてくれたことだし、私は「ありがとうございます」を繰り返した。
そうして、今度は外に出て庭の木々の説明である。
庭の石は、僕が全国から集めた物です~とか言うので、よく見ると、漬物石よりも大きなものがごろごろしていて、私にとっては迷惑以外の何物でもないが、得々として話が終わらない。
私は庭の木々は全て切るつもりでいたので、さすがにうんざりしたが、管理会社の人が、小さな声で、私に「すみません」と謝った。
「Hさんの話が終わるまで、どうか耐えてください」みたいな意味だと思う。(笑)

そうして、管理会社の人に帰ることを促されたときに、Hさんは「では、最後に・・・記念に・・」と言って、携帯を取り出して私に向けようとした。
そこで、私が怒鳴ったのだ。
「写真はやめてください!写真は嫌です!」
私はそばにいたガス屋さんの後ろに移動した。
Hさんは私の剣幕の声にびっくりしたのか、携帯を握りしめたまま、呆然としている。
張り詰めた空気が漂った。
管理会社の人が、「ほら、嫌だって言っているんだから」とHさんに言ってくれて、その場は収まったのである。

普段の私だったら、「このくそオヤジ、何考えているんだ!ふざけるな!!」とかの言葉になっていたと思うが、そこは自分でもよく抑えたと思っている。(笑)

続く

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