時を束ねて リボンをかけて

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大事なのは、冷静に怒ること。

前回の続きです。

次の不動産会社は、地元では大きい会社である。
担当は40代後半くらい。


査定額を聞いたら、しょっぱなから先制パンチをくらわされた。
「こういう土地は、売れないんですよ。間口が狭いから。」
確かに長方形の土地である。
前の不動産会社には、ここはもう手に入らない一等地だからすぐに売れますと言われていたのに。(笑)
そして、提示された金額がお話にならない、安すぎて。
だから、即答。
「じゃあ、売らない。そんな金額で売るくらいなら持っていたほうがいい」と私は答えた。
ちなみに解体費用はいくらくらいかを聞くと、やはり200万である。
そして、解体は建築部門が受け持ちなので、建築部に見積りを取らせてほしいと言うのだ。


「建築部が解体業者から見積りを取って、その金額に上乗せして不動産部に回す。不動産部で更にその金額に上乗せして客に提示する。その流れだと200万くらい、すぐに行くわね」と私は言った。
すると、「そんなことは、どこの会社でもやっていることでしょ!」と私に切れたのだ。
まさに切れて怒鳴った。
図星だったってことだ。
しかし、客に対して怒鳴るなんて、こいつ何考えているんだと思った。
マジでなめているのかという感じだ。
こういう態度に、いくらおばちゃんでも全くひるまない。
逆に頭がさえて、むしろ心の中で闘志がわいてくるタイプだから。私は。(笑)


私はじっと相手を見て実に冷静に言った。
「私が、自分で解体業者を見つけられないとでも思っているの?」
「・・・・・・」
「お宅の不動産部なんてところに頼まなくても、解体屋くらいどうにでもなるんだよ、私は!」
「・・・・・・」


この時点で、私はもちろん解体業者をみつけられてない。
しかし、ハッタリかまさないと私の気が済まなかった。(笑)


後で知ったことだが、この会社は一件の成約に対して10万以上の報奨金が営業マンに支払われる。
そうなると、成約させることが重要で、客のことなど考えてはいられないのだ。


とにかく売り急いではいないからということで、お断りをした。
が、そうすると査定額をどんどん上げてきたのだ。
その話には乗らないで、一応考えておくと言って、帰ってもらった。


そして3日後、電話が来た。
「買う人が見つかりました!!!」(笑)

家ごと買うのだという。
今、借家に住んでいる人で、立ち退きをくらっている。
だから、荷物を全部空にして、クリーニングを入れてほしい。

一方的に話している。

そもそも売却代金も決まっていないのに、買主を見つけるなんて、そんなふざけた話はない。
私が喜んでその話に乗ると思ったら大間違いなのだ。
私は家を残すことを考えていない。
家が残っていれば未練も残る。
そういう感情で苦しみたくないから、解体して家をなくすことを考えていたのだ。
他人には理解できないのだと思う。

私は、説明した。
売り急いではいない。
勤めているのだから、今すぐ家を出ていくことはできない。
立ち退きをくらっている人のために、私が立ち退きをくらうわけにはいかない。

結局、この話はなかったことにと・・・いうことではっきりと断った。


次回へ続く。




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