時を束ねて リボンをかけて

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特別、親しかったわけではないけれど・・・。

昨晩、友達から電話があって、共通の知人の訃報を聞いた。
仕事上の付き合いのみの人だが、絶句だった。
何しろ、亡くなったのは10月だそうで、友達がその人の会社に行く用事があり、最近顔見ないけど~と聞いたら亡くなったということだった。
なぜ亡くなったのか、つまり個人情報は明かさず、亡くなったというだけを教えてくれたそうだ。
個人情報は明かさない会社なのか、遺族の意思か、その辺のところはよくわからない。
他の社員に聞いてもかん口令を敷いているのか、誰も教えてくれなかったそうだ。
65歳。
ご主人と息子さんとお姑さんと暮らしていた人。
病気を持っているということは、私も本人から聞いていたが、何の病気かは知らなかった。


友達が「彼女、働きすぎだったんだ」と言った。
友達の話によれば、お姑さんも自分の母親も、二人とも病院の送り迎えを彼女一人が引き受けていたらしくて、「どっちの親もそうとうの高齢でしょ」と言ったのだが、休日出勤も残業も嫌がらないかったから、確かに働きすぎだ。
そしておそらく家事も手を抜かなそうな完璧主義者みたいな人だったように思う。
私とは特に親しいわけではなかったが、家が車で5分くらいのところなので、間にあるスーパーでよく声をかけられた。
私は、スーパーで他人の顔を見ないので、声をかけたり、肩を叩いたりするのはいつも彼女の方だった。

友達との電話を切った後、その知人と交わした会話を思い出していた。


いつだったか、「いいわねえ。靴を履けて」と言われたことがある。
そういわれて、その人の足をみると、かかとを潰して靴を履いていた。
「足、どうかしたのですか?」と聞くと
「足ねえ・・腐っているのよ」と答えたのだ。
そのときは冗談だと思ったから、それ以上のことは聞かなかった。


また、「一人暮らしなんだって?いいわねえ」と言われたこともある。
まあ、寂しいでしょと言われるよりはましだが、
「何言っているんですか。いいわけないでしょ。私からすれば、旦那さんがいる人が羨ましいですよ。」と私は笑いながら答えたのだ。


そして、「息子さん、結婚しているの?」と聞かれて、してますよと答えた時も、「いいわねえ」と言われたんだっけ。
その人の息子さんは結婚してないとそこでわかったから、それ以上の会話はしなかった。

私はあまり相手に興味がないと会話が進まないのだ。
必要以上のことは聞かないし、儀礼的なあいさつ程度の会話で済ませたいとつい思ってしまうから、長話にならないように気をつける。
それなのに、断片的に短く交わした会話を思い出していた。


いいわねえ・・・と言われるほどのことは私は何もないから、それらの会話も深い意味はなかったのだと思う。
今さら、意味を持たせることはしないし、親しい付き合いをしていたわけではないけれど、ただただ残念でならない。
何とも言えない人生のはかなさを感じている。




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