時を束ねて リボンをかけて

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愛している証拠。

先日の調味料棚を作って外で色を塗っていた時に、隣のご主人が何を作っているの?と話しかけてきたことは前に書いた。
向こうから話しかけてきたのは実は初めてだ。
最初はご主人も私を無視していた。
だけど、ご主人とは外で顔を合わせることが多いから、無視されてもそれを無視して、必ず大きな声で挨拶はしていて、そのうちに返事が返ってくるようになったのだ。


その時に、ご主人が自転車に乗っていた時に横風で転んだ時の話をした。
倒れて頭を打って、脳内出血になり、血が引かないので4か月も入院したそうだ。
それがいつの時の話だかはしらないが、「転ぶのはやはり、年なんだよね」と言った。
年なんだよねと言われて、そうですねと答える訳にはいかない。(笑)
それが許されるのは、親しい友人くらいだ。
親しくない人にそう言う時は、だいたい、否定してほしいときの方が多い。
だから、
「年は関係ないんじゃないですか。
中学生だって横っ風では倒れるときもあるでしょ。
車に乗っていても、突然の横風にハンドルが取られる時もありますから」
と私は答えた。
ここは、海が近いので突然の横風がいきなり吹く時があって、ハンドルが取られて慌てたことを私は経験している。
自転車は危ないかも知れないと思う。
だからと言って用事があるときは車だしますからとは、間違っても私は言わないけれど。


その入院しているときに、奥さんに毎日文句を言われたそうだ。
「毎日、毎日文句を言われて、うちの奴は、小言が多いんだよね」と言うのである。
これも「見るからに、うるさそうな婆さんですものね」とは間違っても言えない。(笑)
だから、
「それはしょうがないんじゃないですか。
それって、奥さんがご主人を「愛している」証拠ですよ」と私は言った。
さらりと、愛しているいう言葉を出したのだ。
愛しているってことばにびっくりしたのか、ぎょっとして目を丸くして絶句。
まあ、90代で愛しているなんて言葉は、まず言わないだろうし使わないだろうし、さぞかし新鮮だったと思う。(笑)

私は使い慣れている言葉だけれど。
毎朝起きると猫たち一匹一匹に「愛しているよ~」と声をかけているから。
私にとっては、おはようと同じくらいのどうってない言葉だ。
だから、さらりと言える。

私が引っ越してくる前に、ご主人は包丁を持って奥の部屋に閉じこもってしまったときがあると、車の件で話してくれた人から教えられた。
理由はわからない。
そのときに奥さんから電話があってかけつけると、部屋から出てこないので、区長と民生委員に電話をして助けを求めた。
でも、関わりたくないと断られて、結局110番で警察の出動。
認知症の疑いとかで強制入院になった。
が、結果、認知症ではないということで2ヶ月くらいで退院。
私が引っ越してきてすぐに、ご主人が退院してきた。

子供のいない夫婦が90代になるまで暮らしていれば、それはいろいろあるだろうと思う。
「愛しているという証拠」という私が言った言葉は、お互い寄り添いながら生きていくしかないのだから、いい刺激になってくれればいいと思うけれど。
親しくない夫婦の愚痴は、夫のいない私は聞く耳を持たない。
犬も食わないって言うしね。(笑)


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