時を束ねて リボンをかけて

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話さなくていいこと。聞かなくていいこと。

昨日は気温も上がって暖かい日で、洗濯・掃除・猫たちのトイレまで洗って干し、活発に動いたが、今日は寒くて再び冬眠したいくらいだ。

昨日も庭で雑草取りをしていたら、隣のご主人が、我が家との境のフェンス越しに「精が出るねえ」と声をかけてきた。
私はしゃがんだままで、ご主人は立っている。

とりとめのない会話を交わしていたが、前にも聞いていたが菊を育てていた話を始めた。
まあ、礼儀として、初めて聞く話として聞く。


そのうち、何を思ったのか・・・九州の○○○市にいた時の話をしだした。

勤め先の命令で、大型トラックで重量オーバーの鋼材を積んでいた時の話だ。
おばあさんがフラフラと飛び出してきて、ひいてしまった。
そのおばあさんは死んでしまった・・・。


26歳の時だそうだ。
70年近く前の話ということになる。
そして、それ以来ハンドルは握っていない。

なぜ、急にそんな話をしだしたのか、ちょっとよくわからないのだが、そういうことは話さなくていいことなのに・・・私も聞かなくてもいいことなのに。

運転に気を付けなさいよ・・・という意味なのか・・・。
私だって運転をしている以上、いつ加害者になるかわからないから。



会社は遺族に50万円で話を付けた。
その当時の50万円は今ならいくらになるのだろう・・・500万か?いやそれ以上だろうな…と思いながら私はただ黙って話を聞いていた。

私を見ながら話しているのではなくて、遠くを見ながら話している。
いろんな思いが交錯しているように見える。


当時は今のように車社会ではなかっただろうから、「その当時、免許を持っている人は少なかったでしょ」と聞いた。
「少なかったよ・・・。
免許を持っていたのが、いけなかったのかねえ・・・」と言った。


これはちょっと話題を変えなきゃいけないと思ったので、「今、小さな雑草を抜いておかなきゃ、手に負えなくなって虫が出てきますよね。私、ゴキブリは平気なのだけれど、土の中にいる虫が嫌いなんですよ~」と言って、ゴキブリと虫のことに、強引に話を持っていった。


話さなくていいこと。
私も聞かなくていいこと。
話したいというのであれば、私は聞く耳は持つ。
だけど、そういう話は他人に話さなくてもいいのだ。
秘密にしていていい話だ。
偶然隣に住むことになった私に、話さなくてもいい。
26歳という若さで、そういう事故を起こして、それ以来運転を辞めたというのであれば、もうそれだけでそうとう苦しんだだろうし十分気持ちは伝わってくる。
聞く方もつらくなる。
どんなに苦しんでも、過去は戻せない。
過去を戻したいと思っても、戻せないのだから。



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