時を束ねて リボンをかけて

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私に善意や優しさを求めないで。私は性格が悪いから。

昨年の3月にこの家を決め、引越してきたのは5月の末。
その間、この家には私は来なかった。
お隣のご夫婦はともに90代。
奥さんが今年95歳でご主人が年下で91歳。
90代といってもお二人とも、90代には見えない。
若い。
なかなかおしゃれな都会的なご夫婦だ。

この奥さんが、ご近所の奥さんたちに買い物の時に車に乗せてほしいと頼んだそうだが、どこからも断られた。

今まで乗せてくれた人が、いろいろな理由があって徐々にそういうことから離れて行くことになった。
その人曰く、そこで白羽の矢が立ったのが私だという。

家が決まったはずなのに、なかなか引越してこないので、気をもんでいたらしい。
まだ来ない、まだ来ないとしょっちゅう言っていたらしい。
引越してきてから、隣には真っ先に挨拶に行った。
私が忙しかったから、長話は私から避けて挨拶だけで切りあげたから、その時は何も言われなかった。
愛想はすこぶるよかったのは、そういう思惑があったからかと後で思った。

話を聞くと、車に乗せてスーパーに行き、カートを用意して、付き添う。
病院や金融機関に行くときも電話がかかってきて、連れて行ってほしいと頼まれる。
それからドライブが好きなので、どこにでも行きたがる。
アルバイト?と聞けば、一銭ももらってないというのだ。
ガソリン代さえ出さない。
まあ、お金を出すと言われても、私は断るけれど。


私は性格も悪いし、優しい人間ではないからと断りを入れてから、その人に言った。
「私もはっきり断りますよ。そういうことをするつもりはないし、そういう付き合いはしない。そんな時間は、私にはない。」と。

そもそも、引越してきたばかりで、どういう場所に何があるのかも知らないし、道を知らない人の車に乗るというは危険だし、何かあったら責任が取れない。
免許のない人は他人の車に乗ることにあんがい不安は感じないのかもしれない。
しかし、他人を乗せる行為は、私はできるだけ避けたいと常日頃から思っている。


そして私は言った。
「まず、役所にいって介護の申請をして、どういう判定になるかわからないがヘルパーを頼むこと。
ドライブが好きなら、お金持ちなのだからタクシーを使うこと。
ど素人を当てにするよりもプロを当てにする。
そういう方法が一番いいと思うけど。」と。


そうその人に言ったのは、この人はお隣さんに私がどう出るか、頼まれたのかもしれないと思ったからだ。
頼まれてなくても、私の言ったことは、必ず隣に伝わると思った。
事実伝わった。
後日、頼まないと言っていたと知らされたから。


で、その後、お隣の奥さんに会ったときに挨拶しても返ってこない。
それどころか、ぷいと横を向かれた。
ただ横を向かれたのではなく、私と目が合ってから、小さい子供がやるような「ぷい」あるいは「ふん」(笑)

それを見て私は苦笑したが、「なんて、わかりやすいお婆さんなんだろう」と思った。
可愛いお婆ちゃんじゃないか~と思ったのだ。
腹に一物を持ちながら愛想のいい人よりも、こういう分かりやすい人は私は嫌いではないのだ。


現在、ヘルパーさんが週2回来ているし、タクシーもよく停まっている。
「ヘルパーの○○で~す」とヘルパーさんが隣家に入っていく大きな声を聞こえると、私はなんとなくほっとするのだ。

結局、私の言ったようになった。



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