時を束ねて リボンをかけて

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キツネとタヌキ

昨日の続きです。

その会社はパチンコ店の両替所を数店抱えていた。
いろいろな裏情報に詳しい知人に聞くと、その両替所を経営するには、ちょっとやそっとの金持ちではできない。
つまり、すごいお金持ちでなければできないそうだ。
1日に動く現金が違う。
たぶん旦那さんがほかの事業をしているんじゃないかと言っていた。

私が案内されたときに、そこには昼の従業員がいた。
その従業員は、普通の奥さんであり、外から見られるわけでもないのに、おしゃれで、ちょっと見いいところの奥さんという感じである。
他の場所の従業員での最年長は82歳。
昼間勤務で20年も務めていた。
朝の10時から夜の8時まで家にいないということは、息子のお嫁さんからすれば、なんといい姑なんだろうとおもうと思う。(笑)


採用の連絡が来なくて、不採用になったが、あの時に考えたことは、つまりは求めている人は、年配の普通の奥さんなのだ。
面接のときに聞かれた内容や、昼間の従業員を見て、そう思った。
普通の奥さんというのは旦那さんがいて、子供がいてそして持ち家がある人。
つまり家族のある人。
生活に困ってない人。
独身とか一人暮らしはたぶん敬遠したいところなんだろうと思った。
なぜなら、両替所には大金がある。
いくらくらい置いてあるかは書けないが。
ある程度の余裕のある奥さんなら、変な気は起こさないと根拠のないことを単純に考える人は考える。
主婦というものの強みは健在で、一人くらしの偏見も根強い。
そして、夜の勤務ならば旦那さんが送ってきて、帰りは迎えに来るということができる人がいろいろな面で都合がいいのだと思う。
たしか求人広告には、昼間仕事をしている人でもできますと書いてあったが、建前と本音は違う。
Wワークをしようと思っている人は、お金がないからそう思うのであって、それは実は求められている人とはちょっと違うのだろうと思った。

私はそんなことすら忘れていた2年前のこのことを、なぜ取り上げたかというと、実は一昨日、その社長から電話が携帯にあったのだ。

全く知らない番号だったが、「sofianohahaさん?○○○です~」と言葉が親しげ。
その、○○○という名前にまったく覚えがない。
「もう、2年前になるのだけれど、覚えているかしら?面接をして×××(町名)の職場に来てもらったことがあるのだけれど~」
その、×××の町名で思い出した。
「ああ、思いだしました。パチンコ店の両替所の社長さんですね?」

2年前の履歴書を返却もせず、まだ保管していることに驚いたが、電話の趣旨は聞かなくてもすぐにわかった。
そこから、タヌキとキツネの会話になったのだ。(笑)

「あの時、電話くれるって言ったでしょ、来なかったから、ああ駄目だったんだなあと思ったのよ」と白々しく言ったのは相手だ。
「あら~。それは違いますよ。連絡を入れると言ったのは社長さんのほうですよ。私は勤める気満々で待っていたのですが、来ないから不採用だとわかったんです~」
相手に合わせて明るく言った。
「そうなの~。私も電話を待っていたのよ~。私が勘違いしていたのね。ごめんねぇ。」とあくまでも友達にでも話すように明るく馴れ馴れしい。
そして、本題に入り、今2人募集しているのよと言う。
そこで言葉を遮り私が言った。
「働く気はありませんけど」
その私の返事が意外だったのか「あらっ!」(笑)
「いまさら、お宅に勤める気はありませんので」
そこで馴れ馴れしさは消えて口調が変わり「わかりました!」と言われて電話は終わり。


2年前の話を今頃持ってきても、その話に乗ると思っていることがアマイ!
2年あれば人生なんて変わることがいくらでもある。
結婚して子供を産んで離婚することも2年あればできる。(笑)
引越したことは言わなかったが、引越していなかったとしても、勤めない。

あの両替所に入って、目にしたものを思い出すと、誰でもが簡単には入れる場所ではないから、やはり面白かったとしか言いようがない。

世の中には私のしらない世界がたくさんあるのだ。



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