時を束ねて リボンをかけて

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風の便りで聞いて。

昨年の3月末で退職した時に、実はずいぶん引き留められた。
3月で、前の家を売り、こちらに引っ越しをすることを決めていたので、引き留められて有難いと思いながらも、私は自分の決めたこと実行に移した。

昨日、知人から電話があり、その会社が今年の1月末で事業を廃止したことを聞いた。
経営者は他にも事業をしているから別にそれでもかまわないのだろうけれど、従業員は解雇。
あの時、引き留められても、結局は解雇になっていたわけだ。
あの時の決断は、正しかったか正しくないのか結論はまだ出ていないが、1年遅れれば今の私はなかったと思う。
家は売れなかったかもしれないし、私はこの小さな今の家が気にいっているし、引越したことの後悔はない。
もし、あのままの生活が続いていたら、人が嫌いになり、憎むようになるという心の未熟さを持つ自分に対して、自己嫌悪だけが増幅されていたと思う。


目の前にたくさんの道があり、その道を歩いていても、もし間違っていたり失敗だったと思ったとして、また戻って違う道を歩いていけるほどの若さも時間もない身としては、後ろを崖っぷちにして決めた道を進むしかない。
リスクを承知で進むのであり、そういう自分を自分で、叱咤激励し、なだめたりおだてたりすることにも慣れてきた。
そして、私はこれでも毎日忙しくて、昔の同僚や知人や友人たちを思い出すこともない日々を送っている。

私は知人に言った。
「私を思い出す人がいても、私のことは、「引越したんだって」とか「この町にいないんだって」とか、そのうち「死んだんだって」とか(笑)そういうふうに風の便りに聞いて早く忘れてほしいのよ。」と。




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