時を束ねて リボンをかけて

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性格の悪さが、幸いすることもある。

前回の続きです。

そもそも家を売却すると決めても、仲介を頼む不動産会社が決まらないと話にならない。
用事があって出かけたさいに、小さな不動産会社をみつけ、なんとなくドアを押した。
営業は同年輩の女性で、話しているうちに、これはダメだとすぐにわかった。
話がコロコロ変わる。
最初言っていたことが、話しているうちに全く違うことを言い出す。
この不動産会社は到底無理だと悟ったが、解体の見積りを取らせてほしいというので、それはもう面倒になって、了解した。
すると、すぐに解体業者が来たのである。
とは言っても、名刺を見ると解体業の免許はあるが、本業は建築会社である。

社長がおじいちゃんだったが、この人がえらく感じがいい。
「うちは足場を自分の会社で持っているから、足場代はサービスするから、他の業者よりは安いはずだよ」と言った。
そして相手も、当然不動産会社が上乗せして客に見積りを提出することを知っているから、私と話しながら、例えば植木の数などは大木も含めてかなりあるのだが、「少なくしておくからね」なんて言うのである。
その不動産会社の専属でないのであれば、不動産会社に提出する見積書を私にも出してほしいと交渉した。
了解されて、それであっさり、解体業者を見つけることができた。
見積りは消費税を入れて138万だった。
足場代15万はサービスと見積書に記入されている。
足場代を入れれば、153万ということだから、私が概算として計算した150万前後というのは、ドンピシャリなのだ。
あの時何気なく不動産会社のドアを開けなければ、この138万という数字は、導くことはできなかった。

市内に不動産会社はたくさんあるが、どこも一長一短あるような気がしてきた。
結局、最終的に仲介を頼む不動産会社は、解体業者から小遣いをもらっていると口を滑らした(笑)担当の会社に決めた。
そして、138万の見積書を見せて、解体業者はここに決めたからと伝えた。
この見積書を見た時の担当者は、「ええっ!!!・・・・安い!!」である。
私は解体業者は自分で見つけると大見得を切ったから、結局は有言実行である。(笑)


これには後日談がある。


138万で私はいいと思ったが、この不動産会社の担当者は、自分の知っている解体業者にしてほしいというのである。
そして、自分の会社を通さないから、138万以下で解体業者に頼むというのだ。
結局、消費税を入れて130万ということで話を付けた。
この不動産会社が使ってほしいといった解体業者は、一度も私の家を見ていない。
つまりは130万という金額を、家を見ないで書類上で決めたのである。
最初の200万と言っていた話はどこにいったのか?
その差の70万はあまりにも大きすぎて、いかに、いかようにでもなる適当な商売の証明である。


長々と連日書いてきたが、最初に戻ろう。
一人暮らしの高齢の女性は甘く見られたり、足元を見られたり、なめられたりするのか?
結論から言えば、「する」(笑)
これは、一人暮らしの人、高齢者、女性・・そういうことに関係なく、よくある話だ。
今回書いてきたことは、私は、家の売却を誰にも知られず行うと決めていたから、誰も頼れなかった。
頼れなかったからこそ、カマもかけりゃ、ハッタリもかます。(笑)
私の性格の悪さと、勝気さと、付け加えれば、ずっと一人で生きてきた人間の人生経験が私を支えたのだ。


私は今、私を誰も知らない小さな田舎町で、貧しくても穏やかに質素に暮らしている。
猫の餌代とトイレの砂代を、どうやって少ない家計から捻出するかくらいの悩みしかない。
私自身は元々物欲はないし、ただただ穏やかに暮らしていきたいと思っている。
アクティブなお年寄りを男女問わず、私は心から尊敬している。
けれど、そういう年寄を、私自身は目指してはいない。
日々、何も考えず日向ぼっこをして、コックリコックリ居眠りをして、そのまま逝けるお婆ちゃんを目指している。(笑)
それこそが、私が長年願ってきた生き方であり、人生の終い方だから。



長文の駄文にお付き合いくださいましてありがとうございました。


おわり。



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