時を束ねて リボンをかけて

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誰にでもドラマがある。

前にガスファンヒーターを取り付けた時に、ガス屋さんに私の家からすぐ近くに温泉施設があると教えてもらっていた。
うちのお風呂は追い炊き機能がないので、冬は結構辛いものがある。
今日は風呂を洗うのが面倒なので、午後その温泉施設に行ってきた。
ホント、近かった。
時間を測ったら、車で4分。
夏なら、歩いて行けるかもしれない。
小さな浴槽で、スーパー銭湯のようにはいかないが、気に入った。
400円。

客はお年寄りばかりで常連さん。
一日中いそうな人ばかり。(笑)
浴室にポットの水筒を持ち込んでいるお婆さんがいた。
移動するたびに持ち歩いている。(笑)
浴槽のふちに膝をかけて、後ろ向きに腹筋をしているお婆さんもいた。
つまり、背中が浴槽側で、支えている膝が外れたらそのまま、後ろ向きに浴槽の中に落ちる。
一瞬ギョッとして大丈夫かなと思ったが、誰もいつもの光景を見ているような感じで、気に留めない。
パワフルなお婆さんだ。

私はとにかく話かけないでねというオーラを出し続けて、目をつぶって浴槽の隅で肩まで浸かってじっとしていた。
湯温が私にあっているのか、何時間でも浸かっていられそうな気持よさだった。
久しぶりにゆっくりお風呂に入ったという感じで、リラックスできた。


上がって脱衣場で着替えていたら、「いいお湯だったわ。こんな極楽な思いをして、母親に申し訳ない」と言っている声が聞こえてきた。
一緒にいた人が、「そんなことないわよ」と言っていたが、「いや、私はいつも母親に申しわけないと思っているのよ」としんみり言っている。

私が聞いたのはそこまでで、顔も見てないし着替えを終わって私はすぐドライヤーの置いてある部屋に行った。


銭湯に毛が生えたような温泉施設でも、温泉に浸かって極楽だと思い、そのことが母親に申し訳ないと思う・・・。
いつも、娘が母親に対して申し訳ないと思っている、この人の母親の状況が、現在形なのか過去形なのか全く事情は知らないのに、ちょっと、心にツーンときた。


こんな場所でも、人間、大なり小なり誰にでもドラマがあることを知らされたりする。



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